小学校中学年

ゲーム時間を減らしたら息子が早寝早起きになった【小3発達障害児のゲームとの付き合い方を親子で考えてみた】

小学校中学年

私の長男は現在小学校3年生ですが、自閉症スペクトラム(アスペルガー症候群)とADHDを持っています。

今回は、発達障害を持つ息子のゲーム時間を減らそうと試行錯誤していたら、息子が早寝早起きになっていた体験談をお話ししたいと思います。

発達障害児の子育てはいつも手探りで、試行錯誤の連続です。「良かれと思ってやったことが逆効果だった・・・」なんてことも、あるあるだと思います。

今回のお話は、「ゲームの時間を減らそうと思ってやったことが早寝早起きに繋がった・・・」という嬉しい誤算でしたので、ぜひ1つの事例として参考にしてみてくださいね。

この記事を読んで欲しい人
  • 発達障害児の就寝時間が遅いことに悩んでいる方
  • 発達障害児のゲームとの付き合い方を考えている方
  • 発達障害児のゲーム時間を減らしたいと考えている方

ゲームとの付き合い方を見直したきっかけ

きっかけは、小3の前半にADHDの診断を受けて、ADHD向けのストラテラという薬を服用したことです。

息子の発達障害はアスペルガーの方が強い傾向があったので、効果や副作用の様子を見ながら服用を続けました。

ストラテラを飲み始めて1か月程は、先生から落ち着きが出てきたと褒められることもあり

「効いてくれてよかった」と安堵しましたが、その後、聴覚過敏等の感覚過敏らしき様子が見られたり、落ち着きがなくなりして、学校の先生から指摘を受けるようになりました。

そして、息子の様子を医師に伝えて相談をした結果、ストラテラの服用をやめることにしました。詳しい経緯は別の記事で紹介しています。

薬によって良い効果が続くものとばかりに思っていた矢先の事だったので、正直私はショックを受けました。

・・・、と同時にふと思い出した事がありました。

「そういえば最近、スマホやタブレットでゲームをする時間が長かったな・・・」

ストラテラを飲み始めたあたりから、ゲーム・スマホ・タブレットの時間を、意図的にいつもよりもかなり少なめに管理していました。外出先や病院の待ち時間でもやりたがるなど、歯止めが効かなくなっていたからです。

息子は、ゲームの時間を元々好きだった読書の時間に置き換えるようになって、ゲーム時間を減らすことに成功したのですが、たまたま、長時間のゲームを許してしまったことがありました。

先生から指摘を受けたのは、長時間ゲームを許した一週間後だったのです。これが偶然かどうかわかりませんが、「ゲームのせいで息子の心が落ち着かなくなっているのかもしれない」と思い、改めてゲーム時間を減らすことにしました。

ゲーム時間のルールを決める

まずは、息子と話し合いました。

母(私)「学校でイライラしたり、いろんな事が気になってしょうがなくなるのはゲームや携帯を長時間やりすぎて、心がざわざわしてるからってのもあると思うんだよね」

息子「・・・・」

母(私)「やっぱりゲームの時間をもう少し減らしてみようか。この週末はさすがにやりすぎだったと思う」

すると息子は

息子「そうかもしれない。けどゲームをどうしてもやりたい気持ちが止められない」

母(私)「まあ、そうだよね・・・。」

息子の意思をまるっきり無視したルールを決めても、それでは長く続きません。どうしたものかと悩みました。最終的にひねり出したアイデアはこうです。

平日:ゲーム時間は一日30分程度

金曜日・土曜日「常識の範囲内で」自由に

日曜日:ゲームは自粛!

平日は放課後等デイサービスに通っているので、帰宅は18時前後。ですので、必然的にゲームをする時間はほぼありませんし、やるとすれば夜になります。

その代わり、金曜日や土曜日は、好きなだけゲームを許します。ただし、宿題や月曜日の用意、洗い物を洗濯機に入れる・新しい給食ナフキンをランドセルにセットしておく・・・など、やるべきことをやってからです。

ゲームとの付き合い方を通じて空気を読む力を身につけて欲しい

金曜・土曜を「常識の範囲内で自由に」とあいまいな表現にしたのは、発達障害を持つ息子に「周りの空気を読む」練習をして欲しかったからです。

このようなあいまいな表現は、自閉症スペクトラム障害を持つ子供にはとても理解しがたいものだと思います。

発達障害関連の専門書でも、例えば「2時間以内」とか、具体的に示してあげるのがいいという意見が一般的です。確かに、約束として納得させるには、とても良い方法だと思います。

ただ、私は小学校三年生の息子に、「あいまい表現」にも、少しずつ慣れて行ってほしいなと思い、あえて「常識の範囲内で」としました。

世の中には、特にこの日本には、良くも悪くも「あいまい表現」を自分なりに理解し「空気を読んで」行動せざるを得ない場面が多々あります。

日本に住んでいる以上、たとえ苦手でも、まずは家庭内でそういった「空気を読む」練習をしてみるのもいいのではないかと思います。

例えば、思わずゲームを長くやってしまった時にお母さんの顔をちらっと見たら、イライラした形相だった・・・。

そろそろ辞め時かな・・・それも立派な「空気を読む」行為だと思います。

ゲームは平日30分以内、金曜日の夜と土曜日は「常識の範囲内で」自由に、日曜日の夜は自粛!

このルールを、毎日必ず守れているかと言えば、正直うそになります。

息子には二人の妹がおり、特に上の妹とお互いのゲーム時間をけん制し合っており、「妹ばっかりゲームをやっていてずるいぞ!」と、喧嘩が怒ることもあります。

親の私がずっと監視することもできませんので、きっちりとゲーム時間を取り締まる事は、実際には不可能です。

タイムタイマーを使うには使いますが、アラームがなっても辞めないこともあるので、決して「万能」ではありません。

でも、まずはゆるくでいいので、お互いの共通認識を持っておくことが大切だと考えています。

「ゲームをしない」=「早く寝る」だった

このルールを運用していくうちに、1つわかったことがあります。

それはこのルールは、息子にとっては

「平日のゲーム時間は短め、金と土はゲームは自由に、日曜日の夜は早く寝よう」

というくらいのゆるい認識だということです。

この認識は、とても良い副産物をもたらしました。息子が、図らずとも早寝早起きを自ら実践し始めたのです。

発達障害のお子様をお持ちの方で、子供の夜更かしに悩まれている方は一定数いるのではないかと思います。私の息子も、曜日の感覚はほとんど無く、ベットに入るのはいつも22時あたりでした。小学生の子供の寝る時間としては、少し遅い時間です。

しかし、ゲーム時間の新ルールを続けているうちに、平日は早く寝ようと、なんと自分から動き出しました。

息子にどんな心境の変化があったのかはわかりませんが、「金曜日と土曜日は長くゲームをしてOKで日曜日がダメなのは、次の日にある学校のためなのかな?」と息子なりに実感があったからあのだろうと思います。

これからもいろいろな問題が出てくると思います。親子で一進一退ではありますが、知恵をしぼって試しているところです。

ゲーム時間の短縮と早寝早起きのセットで生活リズムを改善し、毎日の学校生活を気持ちよく落ち着いて過ごせるようにできれば・・・と今も日々試行錯誤しています。

〜〜この記事を書いた人〜〜
じゃむ

9歳長男(アスペルガー/ADHD)
5歳長女
2歳次女の三兄妹の母です。
在宅でライターや翻訳をしながら、子育て奮闘中です。
宜しくお願いします!

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なやみんこまりん

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