小学校低学年

発達障害の息子が母と一緒に漢字の苦手を克服した体験談【漢字の意味を使ったなぞなぞ問題が効果大】

小学校低学年

私は、小学校3年生(8歳)の男の子を育てています。この記事では、漢字の苦手だった息子が漢字きらいを克服した体験談を紹介します。

小学校に入って自閉症スペクトラムの診断

小学校に入学する前にはなにも問題もなく異常も見られませんでしたが、入学して少しまわりの子供たちと違うのではないのかと祖母から指摘をうけ、療育センターを受診することになりました。

受診後、何度かのテストを受けて診断されたのは自閉症スペクトラムという発達障害でした。

興味のあること・ないことの差が激しい

我が子の場合は興味があることとないことの差がとても激しかったです。勉強においても遊びにおいてもすごく差がありました。

自分が興味があることなら、勉強もどんどん進んでいきました。楽しいことなら、わからないことでも理解しようとする様子もありましたが、苦手なものには全く興味が湧かなかったようです。

我が子は、勉強の中でも特に国語の漢字がとても苦手で、興味もなかったようでした。

同じ問題をなんども間違えることが多く、テストもいつも間違いだらけ。息子に話を聞いてみると、漢字に興味がないとのことで、「面白くもないし覚えるのも嫌だ!」というばっかりでした。

1つ1つの漢字は覚えやすいようですが、「今日」のように「今」と「日」を合わせて2つの文字で一つの言葉になるというのが、漢字でつまづいている原因のようでした。

算数など自分で考えて問題を解いて答えが出るということには楽しく前向きなので、「我が子が漢字を楽しめる方法はないものか?」と、いろいろ試してみることにしました。

漢字の意味を考えるなぞなぞ問題にチャレンジ!

問題を解くまでのなぞなぞみたいな段階が楽しいのではないのかと思い、まずは息子と一緒に「漢字の持つ意味」について考えてみることにしました。

「漢字にはこんな意味があるから2つの漢字を組み合わせるんだ!」というふうに謎解きのように問題を作り一緒に説明していきました。


例えば、「おおきい人と書くから『大人』っていう意味なんだよ!すごいね!」などと説明すると面白いようで、「他は?」と聞いてくれるようになりました。

ただ、漢字が2つそろっても意味がある場合とない場合があるので、どんな漢字でも説明できるわけではなく、説明が難しいこともありました。

外に出た時にも漢字が書いてある物や看板などを見つけて、「こうやって読むんだよ」とそのたびに説明するようにしていました。すると息子も少しずつですが、漢字を覚えてくれるようになりました。


他には、「人という漢字は人と人が支え合うから人になるんだよ」という話を絵を描いたりして説明したりもしました。

絵だと子どもの興味が普通よりも増すみたいで、楽しんでいる様子でした。息子は絵が得意なので絵を一緒に描くとそれも楽しいようで、「この漢字はこうやってできたんだね」と話をしながら親子で盛り上がることができました。

こんな風にしているうちに、息子は「国語は楽しいもの・面白いもの」というのをインプットできたようで、国語にも漢字にも興味を持ってくれるようになりました。

楽しく勉強することで子供も母親もイライラしなくなった

最初は「漢字を書いた方が覚えられるのではないか?」と思い、わからない漢字を漢字ドリルを見て自分で調べさせて書かせるようにしていました。

でも、うちの息子には、何回も繰り返し書いて覚えるのは性に合わず、イライラが募ってしまうタイプだったようです。そして、書いたものをチェックしていく私もまた、「ここが違う」「なんで覚えられないの!」とイライラばかりしてしまい、チェックするのもストレスになり、宿題やテストの結果を見る場面になると、私も息子もいつもピリピリするようになってしまいました。

書いても覚えられない・楽しくないと文句が増えてきたため、漢字ドリルを使った学習法は、息子には失敗でした。

イライラして勉強が嫌いになっていく一方だったので、これ以上お互いが勉強を嫌いになる前に息子が楽しく勉強できる方法が見つけることができて本当によかったと思っています。

これから高学年になるにつれてどんどん難しい漢字や由来のわかりにくい漢字が出てくると思いますが息子にあったやり方で楽しくを大前提に一緒に学んでいければいいなと思います。

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