私には、17歳(娘、ADHD)と9歳(娘、自閉症グレーゾーン)が居ます。
どちらの娘にも共通する大きな特徴として、「よく嘘をつく」という特徴があります。
この記事では、私の体験談として
の3点について紹介したいと思います。
発達障害を持つお子様の嘘で悩まれてる方の参考になれば幸いです。
度が過ぎる嘘のレベル
どんな子供だって嘘を言うことはあると思います。しかし、私の娘たちは、普通ならつかないようなトンデモナイ嘘をつくことが頻繁にありました。
例えば、下の娘の話は、「知らないおじさんに声をかけられて、連れて行かれそうになった」という話を私にしたことがあります。
今のこのご時世、本当にあり得る話だと思ったので「警察に連絡しなければ・・・!」と大騒ぎしている私を見て、娘は、大事になる・・・と思ったのでしょう。
下の娘「お母さん、それ嘘なの・・・ごめんなさい。」
「嘘でよかった・・・」と一瞬思いましたが、「ちょっと待て!なんで、そんな嘘を?」と、わけがわからなくなったことがあります。
また、ある時は
「筆箱に『死ね』と書かれたノートの切れ端が入っていて、私学校に行くの怖い・・・」
と言い出したのです。
私は「え・・・娘がいじめられている?」と思い、すぐに学校に連絡をして先生に相談をしました。
次の日、先生が授業を中止して、いじめについてのお話をしてくれました。
しかし、私は重大な事実に気付いてしまいます。
漢字の練習に使うノートを見ると、筆箱にあった『死ね』の字とノートの字が同じだったのです。まさかの娘の自作自演だったのです・・・。
学校に連絡を入れ、直接先生に、自作自演であったことを謝罪しにいきました。
発達障害を持つ子が嘘を言うのはよくあること
娘の行動があまりにも不可解なので、何故このような過激な嘘をつくのか、小児心療内科の先生にお話を聞きに伺いました。
先生が仰るには、発達障害がある子供はよく嘘をつくそうです。
その理由は子供によってケースバイケースですが、うちの子の場合は
私のことをもっと心配してほしい
それが理由だと教えて頂きました。
もちろん私も、何かがあれば普通に心配をしていましたし、目をかけて子育てをしていたつもりです。
しかし、娘にとっては足らなかったのです。
・もっと自分を見てほしい。
・もっと心配して欲しい。
・もっと優しくして欲しい。
多くの場合、このような理由で、嘘をつくと説明をされました。
精一杯、愛情を注いでいたつもりだったので、理由を聞いて悲しくなりました。
「嘘」をテーマに娘と真剣に話し合ってみた
家に帰ってから、「嘘をつくということ」を題に、親子で話し合いをしてみました。
本人に、「どうして嘘をついたの?」と聞いても「わからない」としか答えませんでした。
このままではいけないと思い、私が嘘をつかれてどう感じたか、を話してみました。
「お母さんは、あなたを信じているから、あなたの嘘を本当だと思ったよ?とっても心配したよ?」
「もし、あなたがいじめられていたらって考えたら、悲しかったよ?」
「でも、嘘だって知った時はもっと悲しかったよ・・・」
娘の手を握って、話をしながら泣いてしまいました。
その涙に、娘は驚いたようで、慌てた様子で
「もう、嘘つかない!ごめんね、信じて・・・」
と、娘まで泣き出してしまいました。
私が気付くことができなかっただけで、もしかしたら、物凄く寂しさを感じていたのかもしれません。
そして、2人で泣きながら話し合いをした日から
「大きな嘘」はつかなくなりました。
しかしながら、小さな嘘は日常茶飯事です。
例えば
・盗み食いをして、しらを切る。
・宿題をやっていないのに「学校でやった」と言う
小児心療内科の先生が仰るには、心理的なものなので、治そうと思って治せるものではない、とのことです。
子供が嘘に気がついた時は、怒らず声をかけて子供の話をしっかり聞いてあげることが、嘘を減らす一番の近道だと、この経験を通じて知ることができました。
そして、肝を冷やすような嘘を繰り返すようであれば、小児心療内科や総合支援センターのようなところに、相談してみることが大切だと感じました。
どんな理由であれ、嘘をつくことはいい事ではありません。
それをどういう形で教えていくかは、子供によって異なると思います。最善の方法をしっかり見つけられるように、私たち親にも課題はたくさんありそうです。
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