小学校中学年

寝坊で学校の準備ができなかった発達障害息子が一人で学校に行けるようになった体験談

小学校中学年

こんにちは。現在、小学校5年生と3年生の2人の兄弟を育てている母親です。3年生の弟は自閉症スペクトラムの診断を受けています。

これまで、発達障害の弟に関して2つの記事を書いてきました。

URL発達障害の息子が算数の宿題を克服するまでの体験談【絵と物を使って息子に合った勉強法の発見に成功!】

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今回は、朝起きれずに一人で学校に行けなかった弟が、自分で学校に行けるようになった体験談をお話しします。

「学校に行きたくない!!」

弟の名前はヒロ。兄の名前はハルと言います。

そもそも、ヒロ(弟)は早起きができません。1年生になったばかりの時は、全くと言っていいほど早く起きることがありませんでした。

いつも登校班には間に合わず、私が学校まで送って行く日々が続きます。

同じ朝6時に起こしても、ハル(兄)はサッ!と起きて学校に行く準備を始めるのですが、ヒロはいつも30分ぐらいゴロゴロして、『学校に行きたくない!』なんて言い始めます。

こんなことを言われたら、母親として放っおくわけにはいきません。そこで、ヒロが朝ちゃんと起きて学校に行けるよう色々と取り組んでみることにしました。

寝る時間を早くする(これは失敗しました)

まず1つ目は、寝る時間の調整です。

ヒロはいつも21時に寝るのですが、これを30分早めて20時半にしてみました。

・・・が、布団に入ってもなかなか眠ることができません。

本を読んであげたり、子守り歌を歌ってあげたり、羊を一緒に数えたり…と、寝かしつけようとすればするほどヒロは目がランランとしてきて、完全に逆効果でした。それでも諦めずに10日ほど、20時半に寝かせようと頑張りましたが、全く効果はなし。

ヒロには効果がなくても、兄のハルには効果があったようで、結果は、いつも早起きしているハルがさらに早起きになった・・・という結果に終わってしまいます。

朝起きるときのひと工夫

寝る工夫がダメなら、次は起きるときの工夫です。

普段、子供たちには6時に起きるように言っています。

ハルはちゃんと6時に起きてこないので、いつも10分前(5時50分)に声がけをして、6時が過ぎても起きてこなかったら、叩き起こしに行くというのが日課でした。

この日課を少し変えてみました。

最初の声がけを30分前の5時半から開始。そこから10分置きに声がけします。

そして、声がけに反応するようになったら有無を言わさずカーテンをバーッと勢いよく開けて、ヒロに太陽の光を浴びさせます。ヒロの目が覚めたら、すぐに窓の方に移動して5秒以上太陽の光を浴びさせます。

以前にテレビで「朝に太陽光を浴びると体内時計が整えられてスッキリ起きられる」というのを見たので、試しに実践してみたのですが、これは効果がありました。

1週間ほど続けたある朝、ヒロを起こしに行くと、目を擦りながら布団の上に座っているヒロの姿がありました。

私はビックリして「あれ?!自分で起きれたの?」と思わず聞いてしまいました。その日から、毎日、目が覚めるようになり、3年生になった今では兄と同時に起きてくれるようになりました。

兄のサポートで学校へ行く準備もできるようになる

朝起きれるようになったら、次は学校へ行く準備です。

登校班に間に合うように、時間を計算しながら準備をする・・・ということがヒロにはできませんので、ここでもサポートが必要です。

これも、毎日朝から兄も一緒に準備の方法を教えているうちに、進歩が見えます。

まずは、お箸セットの準備を自分で出来るようになりました。

次は、毎日持って行く曜日ごとに決まっている5色布巾と給食を食べる時に敷くクロスも色を間違えないように持っていけるようになりました。

こうして、少しずつ自分でできることが増えていき、今では、私が声掛けをしなくても起きて、着替えをし、ご飯を食べる前に準備が終えれるようになりました。

このヒロの急成長は、ハル(兄)のサポートによるところがとても大きいです。

ハルは、5年生になって登校班の班長を務めることになりました。班長をしていく中で下級生の面倒を見ることが増え、それで親身になって弟の面倒も見るようになったのです。

発達障害の子育ては親だけの問題だと考えがちですが、そうではないことに気付かされました。兄の成長がハルの成長にも影響を与えて、子供達だけでもドンドン成長していんだなってことを今回の件で知ることができました。

兄の背中を見て成長するヒロ

ヒロを育てて9年目になりますが、赤ちゃんから幼児そして、小学生になると周囲と比べて出来ないことがますます増えてきたと感じています。

兄と比べると1つのことをやれるまで時間がとってもかかります。

理解する時間

体で覚えるまでの時間

行動にするまでの時間

全てにおいて、ゆっくりとのんびりです。でも、覚えてしまえば、ちゃんとやりとげれるし、自分で考えながら行動もできるようになり、最近は兄のことを考えられるようにまでなりました。

ある日、自分のお箸セット以外に兄の分まで用意してくれました。その姿を見て私は、とっても心が熱くなり涙がこみ上げてきました。笑顔で「ヒロ、ありがとうね!」って言うと「今日はボクがやってあげるね(笑)」と返すんです。

たった1つの事例ですが、ハルの想いがちゃんと伝わってるんだなと実感させられた瞬間でした。

それだけではなく、自分のことをやるだけでも大変な筈なのに、相手のことも考えられる余裕が出てきたんだなとヒロの成長を感じられました瞬間でもありました。

毎日、一緒に生活してるとやらなければいけないことばかりで自分に余裕が無くなり、子ども達の成長を見てるようで見ていない自分に気付かされるばかりです。これからのことを考えると、色々と頭が痛くなり、どうしよっかなー?と不安に押しつぶされ、心臓がギューってなる時があるのですが、そんな時は無邪気に遊ぶ子ども達の笑顔で癒され、寝顔を見てると、明日も頑張ろう!と活力になります。

最近は、家族4人でゲームをやり、週末には夫の実家で卓球をやりながら汗を流しています。毎日、子育てをしてると本当に大変ですよね。日常を切り取れば色々な話がありますが、私にとって最近1番の成長だと感じた出来事だったので、ヒロの早起き&朝の準備について取り上げてみました。

同じ境遇のお子様をお持ちの方に、少しでもお役に立てれば幸いです。

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